■ 抄録・要旨
| 建設混合廃棄物からアスベスト含有廃棄物を分離するには、判定に要する時間から目視による判定が有効であろうと考えられる。しかし、目視判定による選別精度と時間の関係は不明である。本研究では、建設混合廃棄物からのアスベスト含有建材の選別精度と時間を把握し、必要な時間を見積もるための目視判定実験とモデルによるシミュレーションを行った。
短時間の研修により、未経験者であっても目視判定は可能であった。
実験から得られた判定速度7.0×10-3h・人/個を用いて、東日本大震災の災害廃棄物のがれき中からアスベスト含有建材を判定し選別するための人数と時間の関係を求めたところ、膨大な時間が必要であることがわかり、費用として497億円必要と試算された。
|